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  • 都電荒川線

    都電が時代の流れとともに廃止されていくなか、唯一生き残った路線がこの荒川線である。 王子電気軌道によって敷設されたのち、東京市に買収され、都電27系統(三ノ輪橋-赤羽)ならびに32系統(荒川車庫前-早稲田)として営業を行っていた。 1974年に27系統の王子駅前-赤羽間が廃止されたことで、「荒川線」として統合され現在の形に至る。
    2017年より「東京さくらトラム」の愛称が用いられているが、これがお世辞にも定着しているとは感じられない。本項においても「都電荒川線」と記載する。

    最終更新日 2020/05/05

    車両紹介

    7000形 7023号 @王子駅前-飛鳥山 (2012/03/20)
    1954年に登場、荒川線成立後の1977年より新造車体への更新が行われた。2017年をもって形式は消滅したものの、8両が後述の7700形へと更新され、現在も運用に就いている。

    7000形 7001号(左) 7022号(右) @荒川電車営業所 (2018/03/02)
    両車とも2017年に運用から離脱し車庫に留置されていた。

    8500形 8502号 @飛鳥山-王子駅前 (2020/06/07)
    1990年に登場した荒川線の最古参。旧型車の置き換えを目的として製造されたものの、5両の製造で打ち切りとなってしまった。荒川線というと、このクリーム色の車体に緑のラインの塗装のイメージが強かったが、残るは本形式のみである。

    9000形 9002号 @飛鳥山-王子駅前 (2020/06/07)
    レトロ風の新型車両として2両が製造された。9001号が茶色、9002号が青を基調とした塗装になっている。

    8800形 8801号 @飛鳥山-王子駅前 (2020/06/07)
    2009年に登場し老朽化していた7500形を置き換えた。塗装が従来のものから一新され、ローズレッド・バイオレット・オレンジ・イエローと計4色のカラフルなカラーリングになった。

    8900形 8904号 @飛鳥山-王子駅前 (2020/06/07)
    7000形の置き換え用として、8800形に続いて2015年に登場。製造は8両で打ち切られ、残りは7000形を改修した7700形によって置き換えられている。

    7700形 8801号 @飛鳥山-王子駅前 (2020/06/07)
    2016年より7000形の8両を改修し、7700形へのリニューアルが行われた。床下機器は新製されており、性能面では新型車両に等しいものとなっている。

    沿線風景

    始発駅である三ノ輪橋。地下鉄の三ノ輪駅からは少々離れている。

    ホーロー看板が飾られておりレトロな雰囲気が漂う。

    荒川車庫停留所の側から車庫へと伸びる線路が分岐している。

    車庫の裏手へ回ってみる。2017年の撮影時には引退した7000形花電車が留置されていた。

    車庫内の線路の移動はこの機械を使って行われているようだ。

    飛鳥山からは車道と分離されていない併用軌道を走行する。

    信号待ちする都電の前を都バスが駆け抜ける。

    飛鳥大坂を登り切った早稲田行きの電車。実は碓氷峠に匹敵する66.7‰の急勾配区間なのである。

    ここは交通量が多く、軌道敷内だろうがお構いなしに信号待ちの車が止まっている。

    急勾配を下った電車は、90°の急カーブを曲がり新幹線の高架下の王子駅前に滑り込む。