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  • 函館市電

    函館の便利な交通手段となっている函館市電。現在は「函館市企業局交通部」が路面電車の事業を行っている。 函館中に張り巡らされていた路線網は、時代の流れと共に70年代より減少していった。現在は「函館どつく前-十字街(じゅうじがい)-湯の川」を走る5系統、「谷地頭(やちがしら)-十字街-湯の川」を走る2系統のみ運行されている。 終端駅は全て2面1線の構造になっており、運転士と車両が入れ替わり折り返し運転をしている。また、乗務員の交代は駒場車庫前で行われる。 全線で専用軌道を走ることなく、全区間道路の中心部に併用軌道が敷かれている。湯の川-函館どつく前・谷地頭の所要時間は40分を超え、乗り応えも満点だった。
    訪れた2017年2月の時点では現金のみでの支払いで、運賃は距離により大人210-250円だった。現在は交通系ICカード「ICAS nimoca」が導入されている。 外国人観光客に対応するため車内には4ヶ国語に対応したシートが用意されていた。

    最終更新日 2020/05/03

    車両紹介

    710形 720号 @千代台-中央病院前 (2017/2/27)
    700形を元に1959-61年に14両が製造された。現役車両の中では500形の次に古く、8両が現存している。

    710形 723号 @千代台-中央病院前 (2017/2/27)
    700形を元に1959-61年に14両が製造された。現役車両の中では500形の次に古く、8両が現存している。

    710形の車内。床は木張りとなっており、レトロ感に溢れている。

    800形 812号 @青柳町-谷地頭 (2017/2/27)
    1962-65年に12両が製造された。8000形への車体更新が進められ、現存するのは812号車のみである。

    2000形 2002号 @千代台-中央病院前 (2017/2/27)
    1962-1993年に2両が製造された。2両のみの製造に留まり、冷房装置を搭載した3000形の製造へと切り替わった。

    3000形 3001号 @駒場車庫前 (2017/2/26)
    2000形に続き、1993-96年に4両が製造された。冷房装置や回生ブレーキが搭載されている。

    8000形 8003号 @谷地頭 (2017/2/27)
    800形の車体更新によって1990年に登場した。現在、函館市電の主力車両となっている。

    8000形 8009号 @青柳町-谷地頭 (2017/2/27)
    車両によりライトの形状に差が見られる。

    9600形 9603号 @十字街-末広町
    2007年より製造されている最新の低床車である。愛称は「らっくる号」。2両が連接された構造になっている。

    沿線風景

    函館山からは市街地の中を走る市電を見ることができる。

    ゆっくりと走る路面電車を見下ろす。まるで鉄道模型のジオラマを眺めているようだ。

    東の終点である湯の川。近くには湯倉神社がある。

    古びた列車接近表示器が残る。

    2系統の終点である谷地頭。交通量は控えめで静かな場所であった。

    谷地頭は青柳町から坂を下った先にある。路面電車というと平坦な都市を走るイメージが強いが、地形の入り組んだ街を走る路面電車もいいものである。

    駒場車庫前。乗務員交代はここで行われる。

    車庫へ繋がる線路が分岐している。

    車庫の前には記念碑が建てられおり、前身であった函館馬車鉄道のことなどが記されている。